売掛債権を利用するファクタリング!2社間・3社間の違いなどを解説

売掛債権を利用するファクタリング!2社間・3社間の違いなどを解説

国内で急速に普及するサービス、ファクタリング。事業者の数も年々増加傾向にありますが、サービスの内容や仕組みを正しく理解出来ている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

ここでは、ファクタリングの詳細な内容や取引形態、種類など幅広くご紹介しています。ファクタリングについてご興味があるならば、是非チェックしてみてはいかがでしょう。

ファクタリングは売掛債権を利用した資金調達方法

将来的に「貸したお金を返してもらう権利」である売掛債権は、主に企業間同士での営業活動や取引に幅広く利用されています。

簡単に言ってしまえばファクタリングは、この売掛債権を売却する資金調達方法です。

売掛債権には当然受取手形も含まれていますが、旧来の手形取引と区別するためにファクタリング=売掛金という考え方が主流となっているようです。

ここ日本では2000年頃より普及し始めたファクタリングですが、イギリスやアメリカなどでは1900年代頃から運用が開始されており想像以上に長い歴史を持っています。

ファクタリングは年々減少している手形取引に変わるものとして運用されている側面もありますので、これからの取引高の推移に注目が集まっているのです。

東京商工リサーチ 2016年「手形・でんさい」動向調査 http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20170222_01.html

・ファクタリングは融資ではなく「売掛債権の売却」である

通常、金融機関や消費者金融から資金調達を行う際は与信状況や過去の借金歴などの審査が必ず行われます。

これは金融機関や消費者金融が取り扱っている「融資」という商品を利用している事になるわけですから、ごく当たり前だと言えるでしょう。

一方のファクタリングは「売掛債権の売却」ですから、融資に比べると非常に敷居が低いものとなっています。

もちろん利用する前には取引先や売掛債権の与信状況について調べられますが、融資前の厳しい審査と比較すると資金調達は行いやすいはずです。

これについては下記「メリット」でもご説明していますので、ファクタリングの利用を検討している方は是非ご一読下さい。

・大きく分けるとファクタリングの種類は4つ

ファクタリングは利用される取引形態などによって大きく4つの種類に分ける事が出来ます。

一般的に「ファクタリング」と呼ばれているものは「一括(支払い)ファクタリング」の事です。

また、主に海外企業の信用力に不安が多い貿易取引で使用されるものは「国際ファクタリング」、主に建築業界で支払企業の破たんなどのリスクに備える「保証ファクタリング」などもあります。

ファクタリング事業者と申し込み企業の間に代行企業が入るものは「収納代行ファクタリング」と呼ばれていますが、下記でご説明する3社間ファクタリングとの違いが分かりにくいため導入している事業者は多くありません。

種類や事業者ごとに仕組みが設定されており若干複雑ですが、基本的には「一括(支払い)ファクタリング」について理解しておけば問題無いでしょう。

ファクタリング取引の流れとは?2社間3社間での違いとは

ファクタリングはその取引形態によって大きく2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つに分けられます。

現状では2社間ファクタリングが主流となっていますが、3社間ファクタリングも含めてそれぞれメリット・デメリットが存在するのはご存知でしょうか。

ここでは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの特徴を簡単にご紹介しましょう。

・2社間ファクタリング

2社間ファクタリングでは、これからファクタリングを利用したい会社(売掛債権保有企業)とファクタリング事業者の2社で取引を行います。

売掛債権保有企業はファクタリング事業者と契約を結び、債権を譲渡する事で代金を受け取ります。

その後、売掛先企業から回収した売掛債権の代金をファクタリング事業者に支払う事で取引は終了となります。

次にご説明する3社間ファクタリングに比べて取引も分かりやすく、一般的に主流となっている形態です。

・3社間ファクタリング

2社間ファクタリングに比べると、3社間ファクタリングでの取引は少々複雑です。

3社間ファクタリングでは売掛債権保有企業とファクタリング事業者の他に、売掛先の企業も取引に加わります。

つまり2社間ファクタリングとは異なり、売掛債権保有企業がファクタリング事業者を利用する事が売掛先企業にも通知される事となります。

売掛先企業の承諾を得る必要性などの手間がかかりますので、2社間ファクタリングと比べると利用する企業は少なくなっています。

また、最終的にファクタリング事業者が売掛先企業から直接代金を回収するのも特徴的です。

実際にファクタリングを利用するメリット・デメリット、向いている企業は?

近年になって注目を集めるようになったファクタリングですが、実は1970年代には国内で既に登場しています。

バブル崩壊後より急速に減少した手形取引に変わるサービスとして期待されているファクタリングは、メリットやデメリットもどちらかと言えば手形取引のような特徴を持っています。

ここでは特に融資と比較したファクタリングのメリット・デメリットを、利用に向いている企業とともにご紹介しましょう。

・ファクタリングのメリットは融資と比較すると分かりやすい

銀行や消費者金融などの融資は収入や売上などの一定の審査基準をクリアしなければならず、過去の信用情報などもクリアでなくてはならないため敷居は高いものです。

しかし、これら一般的な融資と比べてファクタリングは売掛債権の買い取りであるため、資金調達を行いやすくなっています。

売掛債権の信用度など一定の審査基準はありますが、過去に債務超過などがあったとしても比較的融通は効くと言えるでしょう。

また、2社間ファクタリングでは売掛先に知られる事無くファクタリングを利用出来るため、取引への悪影響を心配する企業でも安心できます。

現在では個人事業主向けのファクタリングもありますから、中小企業なども含めて幅広い企業で利用しやすいのがメリットです。

・ファクタリングのデメリットは手数料が高い事

ファクタリングは無料で利用できる訳ではなく、売掛債権保有企業は事業者に対して一定の手数料を支払わなければなりません。

利用の敷居が低い反面、この手数料は銀行やノンバンク系の融資に比べて高額です。

ファクタリングの手数料は売掛債権の金額によっても変わるため一概には言えませんが、2社間で10%~30%、3社間で1%~10%くらいが平均的な数字となります。

また、売掛債権の金額が高いほど債権譲渡登記が必要となる可能性が高まります。

登記には別途費用がかかりますから、当然最終的なファクタリングの手数料も高くなってしまいます。

ファクタリングを利用する企業は先にご紹介したメリット、そしてこれらのデメリットも含めてしっかりと検討する必要性があるでしょう。

注意が必要!ファクタリングと混同されやすいものは?

先にご紹介した4つが代表的な種類ですが、それらとは別にファクタリングと混合されやすいサービスとして下記の2つが挙げられます。

・でんさい(電子登録債券)
・一括信託支払い

でんさいは電子登録債券の別名であり、企業間取引の債権を電子化する事で譲渡等を安全かつ迅速に行えるようにしたものです。

債権を記録し譲渡が出来るようになるサービスですが、(株)全国銀行協会が主導しておりファクタリング事業者が扱っているファクタリングとは異なります。

「手形・売掛債権の問題点を克服したサービス」としていますが、でんさいネットに登録している企業がまだ少ないために2018年時点であまり普及していません。

一括信託支払は一括(支払い)ファクタリングと似ていますが、こちらも取り扱っているのが金融機関という点が主な違いです。

【まとめ】ファクタリングは売掛債権が鍵!

いかがだったでしょうか。ファクタリングの国内での普及率はまだまだ緩やかですが、利用する企業・事業者は確実に増加傾向にあります。

売上や信用の面で銀行やノンバンク系の融資が難しい企業・個人事業主であれば、ファクタリングの利用を検討してみる価値は十分にあるでしょう。

今回の記事を参考に、是非ファクタリングを企業の資金調達手段の候補に加えてみるのはいかがでしょうか。

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